電撃解任に思うこと

サッカー日本代表ハリルホジッチ監督の突然の解任から1週間が経ちました。驚き・怒り・絶望・不安・期待、さまざまな思いが頭の中を駆け巡り、今でも自分の考えをうまくまとめることができませんが、少し整理してみたいと思います。

確かに、監督の戦術と選手がうまく噛み合ってない感じはしていました。が、だからといって本大会の2ヶ月前に監督交代するのはさすがにありえないでしょ。最近になって急に意思疎通ができなくなったわけでもないですし、兆候はかなり以前から見られました。素人目にも。そんな時に、監督と選手の橋渡しをするのが他のスタッフだったり協会だったりするんじゃないでしょうか。協会は監督とじっくり話をしたんでしょうか?その上でどうしても監督の考えが協会の方針と合わない、もしくは協会側が納得できないなら、そして監督がやり方を変えるつもりがないのなら、解任やむなしです。それをせずにいきなり解任するというのは、協会の怠慢と職権濫用でしかないと思います。もしそのようなプロセスを経ての解任だったとしても、それはもっと早くに行うべきことで、この時期ではありません。

スポンサーの圧力があったという噂もありますが、スポンサーだって道楽で金を出しているわけでもないですから、彼らにとって利益になるように意見を出すこと自体は間違ってはないでしょう。一方で監督も選手もプロですから、こちらも結果を出す(そして自分の市場価値を上げる)ために全力を尽くしているはずです。では協会のすべきことは何でしょうか?それは日本サッカーを短期的・長期的に成長させるための方針(ビジョン)を示し、関係者(スポンサー・監督・選手を含む)の賛同を得ることだと思います。今のサッカー協会にはそれが出来ていないことが一番の問題だと感じます。もちろんハリル監督自身に問題が無かったわけではなく、他社の意見に耳を貸す(採用するかどうかは別)必要はあったように思います。が、それも協会側から説得力のある方針が示されなかったからではないでしょうか。

この解任が短期的に正解だったかどうかはワールドカップの結果で分かります。しかし長期的に見た場合にどうでしょうか?今後の日本サッカーの強化の方向性を決める参考になるでしょうか?結果に関わらず、本大会を含むこの4年間が全く無駄になってしまった気がしてなりません。せめて、西野監督と選手には、ぜひハリル監督が目指したサッカーを少しでも試してもらいたいです。

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