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α7IIにはカスタムボタンが4つあります。それ以外にも機能の割り当てが変更できるキーが幾つかあり、自分の好みで使い勝手をカスタマイズすることができます。また、ファンクションキーを押すと表示されるファンクションメニューも自由に設定でき、非常に自由度は高いです。逆に、これらの設定を使わないと、メニュー画面から深い階層をたどって設定を変更しなくてはならず、いかにこのカスタムキー設定を活用するかが、α7シリーズをうまく使いこなす鍵だと思います。
私の現在の設定は以下のようになっています。
項目 | デフォルト値 | 設定値 |
---|---|---|
コントロールホイール | 未設定 | 未設定 |
カスタムボタン1 | ホワイトバランス | フォーカスモード |
カスタムボタン2 | フォーカスセット | フォーカスセット |
カスタムボタン3 | フォーカスモード | ズーム |
カスタムボタン4 | 未設定 | 画質 |
中央ボタン | 瞳AF | スタンダード |
左ボタン | ドライブモード | ドライブモード |
右ボタン | ISO感度 | ISO感度 |
下ボタン | 未設定 | ホワイトバランス |
AELボタン | 押す間AEL | 再押しAEL |
AF/MFボタン | 押す間AF/MFコントロール | 再押しAF/MFコントロール |
フォーカスホールドボタン | フォーカスホールド | フォーカスホールド |
各項目について簡単に説明します。
コントロールホイールは、α7II以前はISO感度が設定されていたようですが、知らない間にホイールが回って設定が変わってしまっていたということが多かったようで、未設定がデフォルトになりました。なので、ここはそのままで。
カスタムボタンは1・2がシャッターボタンの近く、3が背面右上、4が背面右下です。撮影時に最も押しやすいのは1と2ですから、ここに頻繁に設定を変えるものを割り当てておきたいと思います。一番よく使うのはフォーカスのモードとエリアの変更なので、この2つをC1とC2に設定します。ホワイトバランスは基本オートでそんなに変更しないので、下ボタンへ移動。
C3をズーム、C4を画質にしたのは、超解像ズームをすぐに使えるようにするためです。別途ズームの設定で超解像ズームを有効にしておく必要があります。普段はRAW+JPEGで撮影しているのですが、超解像ズームを使うためには画質をRAW以外に設定する必要があるので。ピクチャーエフェクトも同様ですね。昨年の秋〜冬は子供の行事で240mmを超えるズームを使う必要があることが多かったのでこのような設定にしていますが、今後はまた違った機能に割り当てるかもしれません。
中央ボタンはα6000のデフォルト設定であったスタンダードに。このスタンダードというのは中ボタンにだけ設定でき、押すことでAFスポットを上下左右キーで移動できるようになります(AF-Sの場合)。これがとても便利なのです。もちろん、他社のカメラのように専用のキーでダイレクトに移動できるのがベストではありますが。デフォルトの瞳AFはシャッターを半押ししながら中央ボタンを押す必要があるのでちょっと操作しにくいので私は使用しません。
上下左右ボタンは基本的にデフォルトのままです。未設定だった下ボタンにC1から移動させてきたホワイトバランス。ちなみに上ボタンは液晶・ファインダーの表示情報切り替えで固定されておりカスタマイズ不可です。
AELとAF/MFボタンは操作性を考えて押す間ではなく再押し(トグル)に。フォーカスホールドボタンは、手持ちのレンズだとSEL90M28Gにしかありませんが、デフォルトのフォーカスホールドのままが便利です。
ファンクションメニューのほうは、基本的にカスタムキーに設定済みの項目を他のものに置き換えてアクセスしやすくした感じです。
ドライブモード | フラッシュモード | 調光補正 | フォーカスモード | フォーカスエリア | 露出補正 -> 画質 |
ISO感度 -> 顔検出/スマイルシャッター |
測光モード | ホワイトバランス | DRO/オートHDR | クリエイティブスタイル | 撮影モード -> ピクチャーエフェクト |
露出補正はダイヤルで変更すると-3~+3、メニューから変更すると-5~+5(ただし露出補正ダイヤルが0の位置でないといけない)なので、ファンクションメニューかカスタムキーに残しておきたい気持ちはありましたが、実際にそんな極端な補正をすることもないのでダイヤルで一元管理することにしました。顔検出とピクチャーエフェクトはそんなに使うことはありませんが、時々使おうと思った時にメニューからたどるのも面倒なのでここに置いておきます。シーンモードやオートモードはまず使うことがないので、撮影モードはメニューに必要ありません。
ちなみに、RX100IIIもほぼ同様になるよう設定しています。1つしかないカスタムキー(α7IIのC4の位置)には再押しAF/MFコントロールを割り当てています。RX100IIIにはAELボタンもありませんから、再押しAELも欲しいところですが、露出の精度よりAFの制度のほうが気になったので。また、下ボタンは露出補正に固定です。右ボタンをフラッシュモードからα7IIと同じISO感度に変更しました。ファンクションメニューではデフォルトだとクリエイティブスタイルの代わりにNDフィルタの項目があり、これは残しておきたいので、ドライブモードを画質に、露出補正・ISO感度・撮影モードをそれぞれクリエイティブスタイル・顔検出/スマイルシャッター・ピクチャーエフェクトに変更し、α7IIとほぼ同じ使い勝手になるようにしています。