祝日と有給休暇

昨日の投稿で祝日について触れたので、今日もその話をもう少しだけ。

現在日本の祝日は16日ありますね。会社によっても違ってくるでしょうけど、年末年始とお盆の休みを入れると、年間の休日数は20~25日ぐらいあると思います。海外にいて日本の人たちと仕事をすると分かりますけど、これかなり多いです。日本はしょっちゅう休んでいると感じます。シンガポールの祝日は年間で11日。日本の半分ほどです。

一方で、日本人は有給休暇の取得率が低いと言われます。勤続年数によって異なりますが、年間で20日の有給休暇があるとして、50%の取得率なら祝日・休日と合わせて30日を超える日数を休んでいる計算になります。シンガポールでも年間の有給休暇は20日ほど。100%取得したとして休みの日数はやっと日本と同じかまだ少ないぐらいです。

日本人は働きすぎ、会社が有給休暇を取らせてくれないから祝日を増やして休ませている、などと言われますが、果たしてどうでしょうか。いや、もちろん会社や個人の状況によって本当に祝日すら休まずに働いていらっしゃる方はいらっしゃるでしょうし、そういった人たちにはなんとかして休ませてあげるべきだと思います。でも、祝日を増やすよりも有給休暇の取り方・取らせ方を改善するべきで、これ以上祝日を増やすべきではないと思います。

ちなみに、日本とシンガポールの休みの違いは単純に祝日の数だけではありません。まず振替休日。日本は土曜日が祝日になっても振替はありませんが、シンガポールでは企業は翌月曜日が休みになります。学校は休みになりません。育児休暇も出産直後だけでなく、一番下の子が7歳になるまでは年間6日、12歳になるまでは年間2日取ることができます。もちろん父親もです。あと、年次有給休暇とは別に有給の病気休暇があります。こうして比べると、祝日で全国民に一律休みを与える日本よりも、個人のニーズに合わせてフレキシブルに休みを活用できるシンガポールの方が今の社会には適していると思うのですが、どうでしょうか?みんなが一斉に移動するために起こる渋滞・ラッシュも緩和できますしね。

政治家さんたちにもっと頑張ってもらって改革してほしいところですが、日本の政治家からしてシンガポールに比べて休み過ぎな印象なんですよね。まず彼らの働き方から改革しないとダメなのかも。

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