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観戦後の勢いでそのまま書いちゃいます。長くなりますけど。ロンドンオリンピックのサッカー、日本は男女とも敗北で大会を終えるという悔しい結果でした。
女子は準決勝のフランス戦を耐えてなんとか勝ち上がって決勝へ。フランスのPKが決まってたらどう転んでたか分かりませんが、ギリギリのところで試合をコントロールして勝ちきるのは実力がついてきた証拠でしょう。
決勝はアメリカ戦。負けはしましたが、コンディションは準々決勝・準決勝よりも良かったんじゃないでしょうか。個人のパワーと技術ではやはりアメリカの方が上で2点を取られましたが、日本も持ち味を生かして1点を返しました。ワールドカップの時は完全に相手の方が実力が上だったのにPK戦で勝ちを拾ったかんじ、今回は実力拮抗・がっぷり組み合っての敗北ということで、着実に力は上がっているんじゃないでしょうか。このまま強化を続けて、若い選手たちもどんどん出てくれば今後も期待できます。惜しいシュートを放った岩渕、そして今月開かれるU-20のワールドカップに出場する選手たちの成長が楽しみです。
一方の男子ですが、結局は永井の出来にチームの調子も依存していた感じです。スピードを生かしたカウンターはもちろんですが、守備の際の前線からのチェイシングが大きかったです。これによって相手は落ち着いたビルドアップが出来ず、日本の守備陣もしっかりと守ることができ、奪ってからのカウンターが効きました。実際、永井が先発したスペイン戦・モロッコ戦は完封勝利、出場しなかったホンジュラス戦は引き分け止まり。
その永井が準々決勝のエジプト戦で負傷退場。準決勝のメキシコ戦は出場が危ぶまれましたが強行出場。しかし怪我の影響は大きかったようで、それまでのように走れていませんでした。メキシコが日本をしっかりスカウティングしていたり、個人も組織も高いレベルのプレーができていたのはもちろんですが、それ以上に大きかったのが怪我による永井の不調だと思います。前線からボールを追えなくなったために後方の選手の守備の負担が大きく、疲労を早めてしまいました。2点目の失点は直接的には扇原もしくは権田のミスですが、周りの選手の足が止まって誰も扇原がボールを持った時のサポートに行かなかったのも問題です。
今日の3位決定戦の韓国戦は、永井だけでなくみんなが走れてなかったです。2失点は共にカウンターからでしたが、2人目以降の選手の寄せが遅いし弱かった。疲労のせいでしょうね。相手も条件は同じですが、前の試合で最後まで全力で取りに行ったチームと、途中で試合を捨てて3位狙いにして温存したチームでは、疲労度は違いますよ。大津だけは良く動けていて前半は相手にイエローカードも出ていましたが、もともと彼はすぐにコケるので、後半は相手も審判も対応してきてファウルももらえなくなりましたね。退場者でも出ていれば少し違った展開になってたんでしょうが。
監督も永井のおかげで勝ち進んできていたのがよく分かっていたので彼を外したくなかったのでしょうが、メキシコ戦では勇気を持って先発を外して欲しかったです。あの時点でもう1試合あるのは分かっていましたし、途中出場で短時間集中して走らせる方が効果的だったと思います。韓国戦も同じです。
それにしてもやはり中2日で全日程をこなすのは非常に厳しい。男女とも日本の持ち味を最も殺していたのは、対戦相手ではなく選手の疲労でした。大会期間を考えたら、グループリーグのあとはすぐベスト4でもいいかもしれません(男子なら1位のみ通過)。
これでやっと寝不足の日々が終わります。個人的には、アラームをセットしていたのに起きたら試合が終わっていて生で観戦できなかったメキシコ戦が、実際の試合結果以上に敗北感でいっぱいでした。何はともあれ、女子は初のメダル、男子もメダルには届かないものの44年ぶりのベスト4、よく頑張りました。男子のほうは来月のW杯予選でまた頑張ってください。この世代からもっとA代表の選手がでて活躍してくれることを期待しています。