Catalinaに戻した

一昨日は結局Big SurからCatalinaに戻すことができませんでしたが、昨日なんとか元のCatalina環境に戻すことに成功しました。

OSの再インストールはmacOS復元ユーティリティから起動し、必要ならディスクを消去してから、OSの再インストールを実行します。この時、

  1. 最後にインストールされていたバージョンのOSを入れるなら、Command+Rを押しながら電源を入れる
  2. macの出荷時にインストールされていたバージョンのOSを入れるなら、Shift+Option+Command+Rを押しながら電源を入れる

とすることで復元ユーティリティを起動します。前者の場合はすでにディスクに作られているバックアップが用いられ、何もせずにすんなりと立ち上がりました。後者の場合はWifiへの接続が要求され、その後OS(おそらくOSのインストーラーが)ダウンロードされますので、起動にかなり時間がかかります。

前回はBig SurからCatalinaに戻すため上記の2番目の方法を試したのですが、

  • ディスクユーティリティに起動ディスクであるMacintosh HDは表示されず、データ保管用のMacintosh HD - DataとUpgradeという名のパーティションしか表示されない
  • 元のSSD自体を消去することもできない
  • ディスクの消去をせずにOSをインストールしようとしてもインストール先の選択にディスクが表示されない

という結果でした。

一方、1番目の方法で復元ユーティリティを起動すると、

  • ディスクユーティリティにはMacintosh HDとMacintosh HD - Dataの2つのパーティションが表示される
  • インストールできるOSは当然Big Sur

となり、結果Big Surを再インストールするだけでしかできませんでした。データもそのままです。

一晩経って気づきました。

  1. Command+Rを押しながら電源を入れ、復元ユーティリティを起動
  2. Macintosh HDとMacintosh HD - Dataを消去
  3. Macを再起動し、この時Shift+Option+Command+Rを押しながら起動
  4. OSの再インストールを行う => Catalinaのインストールが立ち上がり、インストール先も選べるはず

という手順ならどうだろうと。ネットで検索してみるとこれは正しそうなので、決行しました。果たして、無事にCatalinaに戻すことができました。

参考にしたサイト:
https://child-programmer.com/m-bs-downgrade-2020/
https://ameblo.jp/arcadia-8160/entry-12639307186.html

これらのサイトではTime Machineバックアップから復元していますが、私は新しいMacBook ProにしてからTime Machineでのバックアップをとっていないので、まっさらなOSから手動で再設定とデータの移動を行いました。初期化前にデータは外部SSDにコピーしておきましたし、少々古いデータにはなりますが最悪iMacのTime Machinバックアップはあります(というかiMac自体のデータもある)。

また初期化前にはデータのバックアップに加え各種サービスからのサインアウトを忘れてはいけません。上記のサイトに書かれているiCloud(Macを探す)からのサインアウトはクリティカルですし、それに加えてミュージックアプリのコンピュータ認証やその他ライセンスの数に限りのあるアプリの認証も解除しておいた方がいいです。Capture OneやDropboxのように後から旧環境の認証を削除できるものもありますが、ミュージックはそうもいきません。これは初期化の時だけでなくPC/Macを買い換えるときにも必要です。私は以前WindowsでiTunesの認証を解除せずに消去してしまったため、5台までの認証のうち1台を無駄に消費してしまっており解除することもできません。

その後、1週間前にやったのとまったく同じ作業を行って、Big Sur以前の環境を再構築することができました。アップグレード前よりもちょっと反応が悪くなったような気がするのですが仕方ありません。気のせいかもしれないし、また使っているうちに改善するかもしれません。Big Surの反応の悪さ・不安定さよりはマシです。

また、Shift+Option+Command+Rから復元を行った場合は最初に書いたようにUpgradeというパーティションが作られています。今回Catalina再インストール後もこれは消去されず、FinderでUpdateというボリュームがマウントされているのを見ることができます。30GB近くの容量を消費しているので、再びディスクユーティリティからこのボリュームは削除しました。特に問題は起きてないようです。

今回の一連の騒動で
失ったもの:丸2日分の時間と、もしかしたらMacの反応速度
得たもの:復元のやり方に関する知識と、現段階でのBig Surの使用体験

ともかく、もう当分Big Surへはアップグレードしません。

Big Surでトラブル

まだMacOSをBig Surにアップグレードする気はなかったのですが、

  • 同じ2019年モデルのMacBook Pro 16インチモデルでBig SurにしたらAdobe Premierの編集が速くなったという報告があった
  • Big SurにアップグレードしたMacでCapture One 20が問題なく動作しているという報告が多数見られた

ということで、それならアップグレードした方が快適かもしれない、と朝からアップグレードを決行。

アップグレード自体は問題なく進んだのですが、起動してみると

  • 起動時にメニューバーが表示されるまでに時間がかかるようになった
  • 一部のアプリのダイアログで必ずレインボーカーソルになる
  • Capture Oneを立ち上げるとメニューバーの一部が黒くなる
  • 再起動後にGoogle Chromeを起動すると、前回最後に表示していたウィンドウと新しいウィンドウの2つが立ち上がる
  • ログイン画面の解像度が間違っている(ずれて表示される)ことがある

などの些細な問題があり、さらにはもっと重大なところで

  • スリープからの復帰時にログイン画面が反応しない・黒い画面のまま表示されない
  • セキュリティソフト(Sophos Home)のインストールができない・一部機能が対応していない

という問題もありました。スリープからの復帰時に黒い画面になってしまうのはかなり深刻です。常にそうなってしまうわけではないですが不安です。SMCリセット、NVRAMリセットなど試してみましたが、どうにも解決しません。新しいOSの見た目にも慣れないことから、Catalinaに戻そうと思いました。

ところが、です。MacOSの復元から出荷時のOSであるCatalinaを再インストールしようとしたのですが、インストール先の選択にディスクが表示されずそこから先へ進めないのです。ならばディスクを初期化しようとディスクユーティリティを立ち上げますが、起動ディスクであるMacintosh HDは表示されず、データ保管用のMacintosh HD - DataとUpgradeという名のパーティションしかありません。それらの元のSSD自体を消去しようとしてもボタンが反応しません。これ以上はどうしようもなく、結局Big Surの再インストールを行いました。

ちなみに出荷時のOSを再インストールするには電源を入れた直後にShift+Option+Command+Rを押しながら起動してMacOS復元ユーティリティを立ち上げます。この時はWifi接続が必要です。最後にインストールされていたOSを再インストールする場合はCommand+Rを押しながら起動します。

復元後の動作は気持ち軽くなったような気もしますが、先にあげたような問題はまだ再現されます。スリープ復帰時の黒画面は長時間スリープ後のログインパスワードが必要な状態でない再現しないのでまだ分かりません。

まだ買ってから2週間以内なので返品も可能ですが、それも面倒なので、OSまたはアプリのアップデートで修正されるのを待つしかなさそうです。MojaveやCatalinaリリース時には1年近く待ってからアップグレードしたので問題がありませんでしたが、今回はリリース後1週間で入れたらこの有様です。せっかく1週間かけて快適な新Mac環境を整えたのに。やっぱりまだアップグレードするんじゃなかった・・・。

Refurbishedという選択

悩んでおりましたMacBook Proですが、その後決断し、即購入いたしました。

世の中はApple製M1チップ搭載Macの高いパフォーマンスに沸き立っておりますが、選んだのは、MacBook Pro 16インチです。これまでのハイエンド機でありながら新製品のローエンド機に処理能力で並ばれ、ちょっと複雑な気持ちです。もう少し待ってM1のやつを買えばよかったかなという思いも多少はあります。

簡素なパッケージ
簡素なパッケージ

極めて簡素なパッケージ。

整備済製品です
整備済製品です

そう、整備済製品です。いったん誰かが購入したものの何らかの理由で返品され、Appleによって点検修理・清掃が行われて再版されたものです。新品より15%も安いですし、普通の中古と違ってメーカーの保証がありますから安心です。

購入したマシンのスペックは、CPUがi9の2.4GHz、メモリ32GB、SSDは2TB、グラフィックスをRadeon M5500 8GBにアップグレードされています。いわゆるUltimate Modelというやつで、Apple Storeで買うことのできるカスタマイズモデルです。整備済製品はタイミングを逃すとすぐに売れてしまいますので、先週急いで購入したのです。できればまだOSがCatalinaの物が欲しかったですしね(Capture OneはまだBig Surでの動作保証がされてない)。

新品ではないので多少のかすり傷や汚れ程度は覚悟していたのですが、そのようなものは全く見当たりませんでした。どこからどう見ても、パッケージ以外新品と全く変わりありません。これを15%も安く買えたのですから、ものすごく得をした気分です。ちょうどCPUとストレージを無料でアップグレードできた計算になります。M1のMacBook Pro 13インチと外付けモニターを買ってもほぼ同じ値段でしたけど(やっぱりちょっと気になる)。

Appleは今後2年かけてすべてのモデルをApple Silicon搭載に切り替えると言っています。その後はインテルCPU搭載の旧機種のサポートは薄くなる可能性がありますので、そのころにまた買い替えるといいのかなと思います。それまでには必ずApple Silicon搭載の16インチ、USBポートx4のモデルが出ているはずです。昨年発売のモデルとは言えi9搭載のMacBook Pro 16インチはまだ現行機種、2年間快適に使うのには十分すぎます。新品ではないということで1〜2年で買い替えてもなんとなく言い訳ができそうですし。

新たなMac環境
新たなMac環境

iMacには備わっていたSDカードスロットがMacBook Proにはないので、Apple純正のSDカードリーダーも同時購入。これで念願のUHS-II対応です。他にも周辺機器を買い足し・買い替えして環境を整えました。これらについてはまた別の記事で。

MacBook Proに悩む (8年ぶり)

本日のAppleの新製品発表会、噂通りにApple Siliconを搭載したMacBook Pro 13inchが発表されました。私が期待していたのは発売からすでに1年が経つ16inchの後継機がどうなるかでしたが、なんの発表も無し。

私が今使っているのはiMac 5K 27inch、Late 2015モデルです。もう5年も使っているので、下記のような問題がありMacBook Proへの買い換えを計画中です。

  • USB Type C/Thunderbolt 3非搭載・SDカード UHS-II非対応

    ハードウェア的な古さは否めません。CPUやGPU、メモリはまだ使えますけど、最近の周辺機器を有効に活用することはできません。例えばSDカードリーダーも、外付けにしたところでUHS-IIの速度は出せません。

  • MacOSのサポートがそろそろ危ない

    CatalinaのSidecarが使える最も古いiMacとなってしまいました。新OS自体は使えたとしても、新機能はどんどん非対応になっていく可能性が高いです。

  • IPS液晶の残像問題(最重要課題)

    画面に焼きつきが起こるようになってしまいました。YouTube動画を全画面表示にすると、ドックやメニューバー、ブラウザの縁などが残ってしまいます。IPS液晶の性質上どうしても起こるらしく、解決策はこまめに画面表示を切り替えたりスクリーンセーバーを使うしかないようなのですが、ほとんど効果がありません。ほんの数分画面が固定されただけで焼きつきますし、その残像は10分以上残ってなかなか消えません。写真の編集などを行う際には結構問題です(最近はあまりやってませんけど)。

  • 突然の電源落ちと引越し対応

    一時期結構頻繁にブレーカーが落ちていて、その度にMacの電源も落ちてしまっていました。照明がいきなりショートして家のほとんどのブレーカーが落ちるといったことが数回起こりました。SSDとHDDのハイブリッドのFusion Driveになっているとはいえ、急なシャットダウンはシステムにもドライブにも負荷がかかります。その点ではバッテリー駆動できるラップトップの方が安全です。また、来春には家の契約更新を控えており、条件によっては引っ越ししないといけません。前回国内引っ越しをした際は近かったのでiMacを手持ちで運ぶことができましたが、今回はちょっと離れたところに移らないといけないかもしれなく、電車でiMacを運ぶのは現実的ではありません。引っ越しやに任せるのはクオリティ的に安心できないので、できれば自分で運びたいのです。

MacBook Proに買い換えると、問題になるのはパフォーマンスと画面の大きさです。

パフォーマンスをとるなら当然16inch。ただし新製品の発表がなかったのでCPUは第9世代とちょっと古めで、メモリの速度も劣ります。画面の大きさと両立させるならこれに外付けモニターを接続することになり、追加の出費が必要です。しかも、Apple Storeで売っているLGのモニター(かなり高額)以外だと、モニターからの電源供給ができない(容量が足りない)ので電源ケーブルがそれぞれに必要になります。

外付けのモニターを使うなら本体の画面が大きい必要はなく、13inchも視野に入ってきます。ただし、上位モデルを選択したとしてもパフォーマンスは多少犠牲にしないといけません。特に外部GPUがないのがどう影響するか。値段も本体+モニターで16inchを買うのと同じくらいになってしまいます。モニターからの電源供給が可能になるのと、CPUとメモリの世代が16inchより新しいのは良いのですが。

Apple Silicon搭載の新モデルがインテルCPU搭載の上位モデルと比べてどのようなパフォーマンスなのか気になりますが、そこは情報を待つしかないです。発表会ではDavinci Resolveも動かしているみたいですし、外部GPUがなくても案外使えるかもしれません。ただしApple SiliconモデルはUSB-Cポートが2つしかなく、電源と外部ストレージを繋いだらもう空きポートがありません。ハブが必須ですが、AppleのDVDプレーヤーはハブ経由だと動作しないんですよね。もちろん、初物特有の互換性問題もあります。これまで使ってきたアプリが問題なく動くのかどうか。MacOSも同時にアップグレードされるので、すぐに飛びつくのはちょっと怖いかも。

これらのことから、今考えられるオプションは次の4つかなと思います。

  1. MacBook Pro 16inchを買う

    CPUとメモリの世代の差はほとんど影響なしと信じて早めに買ってしまうケースです。外付けモニターはなし。過去に27inch iMacから15inch MacBook Proへの移行を経験しているので、画面サイズには耐えられるはず。会社のPCも15inchですし。

  2. 新型のMacBook Pro 16inchを待ち、それまで今のiMacで我慢する

    引越しまでに発売されて手に入れることができる可能性は低いです。しかもその新製品がApple Siliconだと互換性問題もあります。それまでには対応も進むでしょうけど、不確定要素が多く、実質的に現状維持なオプションです。

  3. インテル版のMacBook Pro 13inchと外付けモニターを買う

    外部GPUなしで実用に耐えられるかどうかが気になります。Capture Oneは一応GPUを使用しますし。動画編集はFinal Cut Proで凝ったことをしなければ大丈夫なのかな?Davinci ResolveはかなりGPU依存なので厳しそう。マイクラとかのゲームはほぼ諦める感じでしょうか。

  4. Apple Silicon版MacBook Pro 13inchで、iMacもしばらく併用

    人身御供になって最新技術を体験するパターン。互換性確保のためにiMacは残しておき、MacBook Proだけで問題なさそうと判断できたらiMacを売却し外付けモニターも買うことになります。ちょっとリスキーですし、デスクスペースが足りないという問題があります。

まだどうするか決めきれていませんが、Apple Silicon搭載MacBook Proと新MacOS Big Surのレビューを待って決めたいと思います。上の1.か3.のオプションを選ぶなら早めに買った方がいいですから、今月中には方向性を決めたいですね。

SafariからChromeへ

寝ている間にiPhoneが自動的にiOS14にアップグレードされていました。OSのバージョンが上がると動かなくなるアプリがあったりするので、いつもしばらく経ってからアップグレードするようにしているのですが、まあもうそろそろ上げても大丈夫な頃ですかね。

朝からiOS14の新機能を試していたのですが、最も期待していたのはデフォルトのメールアプリやブラウザを変更できることでした。標準のメールアプリはちょっと使いにくいし、使っているメールアドレスはGmailですから、Gmailアプリを導入してデフォルトに設定しました。で、せっかくなのでブラウザの方もSafariからChromeへ、iPhoneもMacも両方変えてみようかと思い立ち、半日がかりで自分なりのセッティングが完了しました。

標準のメールアプリではGmailのラベルが使えないのが一番の不満点でしたが、Gmailアプリにすることで使いやすくなりました。その一方、メールの差出人と件名が太字で表示されなくなり、さらには、重要マークやら標準アプリが勝手につけていたラベルも表示されて、なんだかごちゃごちゃして一覧性は下がってしまいました。ウェブの方から重要マークを非表示にし、ラベルも不必要なものを消して整理したら、ちょっと見やすくなったので、しばらくこれで使っていこうと思います。Macの方は元々アプリは使ってなくてウェブのGmailを使っていたので変更無しです。

ブラウザはSafariの方がChromeより速いという情報もあり躊躇しましたが、次の2つの点が決め手となり乗り換えを決意しました。

  1. SafariではYouTubeの動画が4Kで再生されない

    Chromeだとちゃんと4Kで再生されます。せっかく5KのiMacを使っているのにFullHDでしか動画が見れないのはちょっと悔しいので。比べてみると、やはり4Kの方が解像度が高くて綺麗です。

  2. 会社のPCはWindowsでChromeを使っている

    以前はiCloud for Windowsを入れることで会社のChromeと個人のMac/iPhoneのブックマークを同期していたのですが、会社のセキュリティの方針でiCloudが使えなくなり(ウェブ版にもアクセスできない)、それ以来会社と個人のブックマークは別々に管理していました。が、現在の在宅勤務の状況だと、やはりMacと会社PCでブックマークを共有できている方が楽だと感じました。社内イントラを使う場合以外は家のiMacで仕事をした方が大画面でやりやすいので。そういうわけで、MacもiPhoneも会社PCも全てChromeで統一し、久しぶりに全てのデバイスでブックマークを共有しました。

Chrome自体はWindowsで使っていたわけなので使い勝手に戸惑うことはないだろうと思っていたのですが、Macで使うとどうしても今までのSafariと比べて違和感を感じてしまいます。特にツールバー周りの雰囲気と、フォントのだと思います。Windows版とも微妙にデザイン・フォントが違いますからね。でもデバイス間で開いているタブや履歴が共有できるので、使い方自体は今までとほとんど同じです。

唯一盲点だったのがリーディングリストです。Safariのリーディングリストはブックマークするほどではない、短期的にのみ必要なサイトをメモしておくのによく使っていました。ChromeはiPhone版にはあとで読む機能がありますが、Mac/PC版にはありません。これをどうすべきかあれこれ検討した結果、拡張機能のEvernote Web Clipperを入れて、Evernoteにブックマークしておくことにしました。Safariのリーディングリストと比べて、保存するのに1Click多いし時間もかかります。読みだすのもわざわざサイトに行かなくてはいけません。でもクリップしたものの整理は優れています。とりあえずこの形で運用していくことにします。