Lightroomの将来は?

先日Lightroom CCがアップデートされてLightroom Classic CCと名前を変え、新しいアプリとしてLightroom CCがリリースされました。ややこしいですね。要は新アプリにLightroomの名前を乗っ取られてしまったようです。

Lightroom ClassicはこれまでのLightroomのパフォーマンスを向上させたもので、今まで同様にローカルのストレージに写真を保存します。対して新しいLightroom CCは完全にクラウド化され、写真のRAWデータもカタログもすべてクラウド上に置かれることになります。確かに時代の流れはクラウドベースのアプリになってきています。が、オフィスアプリなどと写真はワークフローが違うので、完全にクラウド化してしまうのは時期尚早だと感じています。

まず現状ではクラウドストレージの容量が十分ではない上に高価です。Adobeのフォトグラフィープランだと20GB、Lightroom CCプランで1TBのストレージが付いてきますが、素人の私(しかも最近はそんなに撮影していない)でも1TB以上の画像ファイルを持っています。プロの写真家なら当然10TB以上必要でしょうし、昨今カメラも高画素化してRAWファイルの容量も肥大化しています。さらには静止画だけでなく動画のニーズも増えています。追加料金を払うことで容量を増やすことはできますが、もう少しクラウドストレージが安価になってデフォルトで数TB使えるようにならないと苦しい気がします。

文書などですと複数人で同じファイルを編集することも多いですし、ファイルの容量もそんなに大きくないでしょう。でも写真に関してはRAWファイルの容量はかなり大きいですし、同じ画像を複数人で編集することは稀だと思います。なので、クラウド化のメリットはまだ限定的と思っています。もちろん複数デバイスから閲覧・編集できるのは便利だと思いますが、多くの場合、Lightroom Classicのコレクション単位での同期で足りるんじゃないでしょうか。

新しいLightroom CCの編集機能はまだClassicほどの機能は備えておらず、AdobeもClassicのほうの開発・サポートを続けると言ってはいますが、名前にClassicと付いた以上メインストリームから外れたのは明確で、いつスタンドアローン版のように切り捨てられてしまうか分かりません。念のため他のアプリへの乗り換えの第1候補としてCapture Oneも調べてみましたが、画質面では引けを取らないようではあるものの、やはりLightroomのほうが使いやすそうです。本当に終焉が来るまではLightoom Classicを使い続け、その時までにLightroom CCの編集機能がClassicに追いついて更にクラウドストレージも使いやすい容量と価格になっていることを祈ることとします。

スマホの普及で多くの人が気軽に写真を楽しむようになり、より簡単に写真を管理・編集・シェアできる環境が求められていることは分かります。Adobeとしてはそういったライトユーザーをメインターゲットとしたビジネスを展開した方が利益が高いことも理解できます。新しいLightroom CCはそういった方向性を如実に示しています。せめてこれまでのLightroomの名前はそのままにして、クラウドベースの新アプリに別の名前をつけてリリースしていれば、これほど騒ぎにならなかったでしょうに。既存ユーザーが安心して使い続けられる環境もちゃんと残しておいてもらいたいと切に願います。