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先週書きましたFlash CS5における不具合ですが、なんとか解決しましたので、何が起こったのかとどうやって解決したのかを書き記しておきたいと思います。同様な現象に遭遇する人もいるかもしれませんので。
どのような現象が起こったのかというと、Flash CS5を起動すると、通常表示されるはずのスタートアップスクリーンが表示されないのです。昨年載せましたFlash CS3の起動画面と比較してみてください。さらには、新規ドキュメントを作成または既存のflaファイルを開き、Command+Returnキーでムービーをプレビューしようとしても、ムービーが表示されません。パブリッシュはできるのですが、これでは使い物になりません。
これらは同一の原因によるもので、要はFlashムービーがCS5からロードする事ができていないのです(Flash CS5のスタートアップスクリーンはFlashムービーで実装されています)。ブラウザ上およびプレーヤー単独では問題ありませんでした。Adobe CS5 Cleanerツールを使ってAdobe製品をすべて完全アンインストールし、新規管理者アカウントでFlash CS5のみをインストールしても状況は変わりませんでした。
解決のきっかけとなったのは、ムービープレビューの際に出力パネルに表示されたエラーメッセージでした。そこにはこう書かれていました。
URL 'file:////Volumes/Macintosh%20HD/Users/[account]/Library/Caches/TemporaryItems/名称未設定%2D1.swf' を開く処理のエラー
結論としては、私のMacに重複したマウントポイントが作成されているのが問題でした(リンク先は全く同一ではありませんが類似した問題に関するAppleのサポートページです)。Macintosh HD内の/Volumesフォルダを開くと(隠しフォルダなので、Finderのメニューバーから「移動」>「フォルダへ移動」と選んで直接入力してやる必要があります)、本来ならば「Macintosh HD」という名前のエイリアスが存在しなければなりません。しかし私の Mac では「Macintosh HD 1」という名前のエイリアス(リンク先は Macintosh HD)と、「Macintosh HD」という名前の実フォルダがありました。このフォルダの中にはアプリケーションフォルダのみが存在していました。この中に入っているアプリケーションは過去のある時点でインストールされていたもののみで、最近インストールしたものは含まれていませんでした。
つまり、過去に何らかの原因で「Macintosh HD」なるフォルダがVolumesフォルダ内に作成されてしまい、名前が重複するために本来作成されるはずのエイリアスの名前が最後に「1」が付いたものになってしまっていたのです。Flash CS5は Macintosh HDを参照する際に直接Macintosh HDを見に行かずにVolumesフォルダのマウントポイントを見に行っていたのですね。本来なら/Volumes/Macintosh HD/Usersフォルダを参照しようとするとエイリアスによって/Usersフォルダが参照されるのですが、/Volumesフォルダに「Macintosh HD」という名前のフォルダが存在してしまっているためにそのフォルダ内を参照してしまい、さらにその中にはUsersフォルダもFlash CS5の関連ファイルもありませんから、ムービーがロードできなかったわけです。
/Volumesフォルダ内のフォルダとエイリアスは移動も名前の変更もできなかったので、これらをゴミ箱に移動してしまい、その後再起動すると、正しいマウントポイント(エイリアス)が自動生成されました。この状態でFlash CS5を再インストールすると、問題なくスタートアップスクリーンが表示され、ムービーのプレビューもできるようになりました。原因を特定するのに苦労しましたが、なんとか解決する事ができてほっと一安心です。