VPSからCloudへ

今月からブログのホスト先を、VPSからクラウドサービスに移転しました。

VPSは4年前から借りていたのですが、その主な理由は自分でVPNのサーバーを持ちたかったためです。その時すでに海外赴任のことは決まっていましたので、幾つかのサービスを海外からも引き続き使うためには日本国内にVPNが必要でした。なにしろ初めてのVPSで色々苦戦しましたが、ネットで色々と情報を集めてなんとかVPNサーバーを立ち上げることに成功しました。

ところが数ヶ月前、iPhoneをiOS 10にアップデートすると共に使えなくなりました。原因は、PPTPというプロトコルのサポートが打ち切られたため。Macの方はまだアップデートしていませんが、SierraからはMacでも使えなくなっているようです。非常に困りました。

違うプロトコルのVPNを立ち上げようとも思いましたが、どうやら非常に面倒な感じ。ネットで得られる情報はどれも難解で、もう私の頭にはいっぱいいっぱい。勉強にかけている時間もないのでギブアップし、有料のVPNサービスを使うことにしました。共用になる分スピードは遅くなる時間帯もありますが、iOS 10でも問題なく使えるようになりました。

そうなると、ブログのためだけにVPSを借りるのは勿体無い。VPNのために追加で費用もかかりますし、定期的にVPSのアップデートやセキュリティの事を考えたりするのも重荷です。もうVPSじゃなくても普通のブログサービスでいいじゃないかと。移転先を色々探している時にたまたま見つけたのがWordPressに特化したクラウドサービス。速度も速そうだし値段も安い。

引越しは案外簡単で、やることはFTPでテーマ・プラグイン・アップロード済み写真を移動して、phpmyadminでWordPress関係のテーブルをエクスポート・インポートし、そして独自ドメインのDNS設定をアップデートして新WordPressの方を指定してやれば完成です。これらの作業がすべて終わるまで(ドメインの設定が反映されるまで)は新WordPressの方には一切アクセスしないことと、データベースの整合性をなるべく保つためにテーブルのエクスポート・インポートを素早くやるのがポイントでしょうか。

クラウド型のWordPressサービスの場合、wp-contents以外のフォルダにはアクセスできないことが多く、例えばwp-configを利用したカスタマイズは同等の機能を提供しているプラグインに置き換える必要がありました。また一部のプラグインは使用が禁止されているため削除しました。多少の制限はあるものの、この移転により表示速度が速くなった気がしますし、メンテナンスコストも金銭的コストも下げることができ、私的には大正解でした。

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