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先週のオーストラリア戦に勝って来年のロシアW杯への出場を決めたサッカー日本代表。最終戦が出場をかけた試合にならなくて本当に良かったです。初戦に負けたことで大変緊張感のある予選になりました。そして一昨日の最終戦に負けたことで出場決定直後の「これで日本サッカーのスタイルが確立した」みたいな雰囲気を一掃して、また緊張感を持って本番への準備ができることも結果的には良かったのかもしれません。
オーストラリア戦は確かにすばらしい試合で、選手のパフォーマンスも監督の采配も非常に良かったです。でもこのサッカースタイルが常に機能するかというと疑問だと思います。実際サウジアラビア戦では同じフォーメーションで負けました。オーストラリア戦では相手が未熟なポゼッションサッカーにこだわってくれたおかげで2-0という結果でしたが、もし後半途中からでもやり方を変えてきていたらどうだったかは分かりません。相手に合わせてこちらも変えてうまく対処できていたのか、それとも同じやり方を続けて逆にやられてしまっていたのか。負けたサウジアラビア戦は、実は後半から寝てしまって試合を観れてないのですが、選手個々人の出来に加えてチームとして相手の変化に対応できてなかったのも敗因ではないかと思います。
とはいえ、本戦での戦い方はオーストラリア戦をベースにするというのは賛成です。基本的に対戦相手は格上ばかりで相手にボールを支配される可能性が高いので、ショートカウンターを狙うのが効果的でしょう。でもそのためには常に強いプレスをかけれる技術とスタミナ、ワンパターンではない攻め方が必要だと思います。今はどちらかというと南アフリカ大会に近い戦い方になっていますが、うまくブラジル大会のポゼッションサッカーのエッセンスも取り入れて臨機応変な戦い方ができるチームになってもらいたいです。南アフリカ大会での戦い方を全否定してチームを作って惨敗したブラジル大会のようにならないために。
一番大きな懸念材料は、戦術が一部の選手の存在と出来に大きく依存していること。すなわち選手層の薄さです。前線は比較的多くの選手が試されてきましたが、守備陣はほぼ固定されてしまっています。怪我やカードを考えても若い選手が出てきて欲しいところです。特にサイドバック。前線も選手の個性・能力と戦術があってないこともあり安定してないと感じます。残り9ヶ月、選手たちの成長と新戦力の出現に期待しています。