標準ズームを大三元にアップグレード

X-T2のキットレンズXF18-55mmがなかなか優秀なので、X-H1を購入しても標準ズームは引き続きこれを使用する予定でいました。しかし、結果的にXF16-55mmF2.8をX-H1と同時購入しました。

X-H1とXF16-55mmF2.8
X-H1とXF16-55mmF2.8

積極的理由としては、まず広角の2mmの差です。フルサイズ換算28mmと24mmでは得られる画が結構違います。24mmまで撮れるとかなり汎用性が高く、広角側のレンズを買う必要がなくなります。そしてもちろんF2.8通しであることで、標準域においても明るさのためだけにレンズ交換をする必要も減ります。XF18-55mmは広角端でF2.8始まりですが、F2.8として使えるのは18-20mmの範囲ぐらいで、実用上はF4通しぐらいに思っておいたほうがいいです(それでもキットレンズとしてはかなり明るいです)。消極的理由もありまして、X-H1は日本に一時帰国時に購入しそのまま使う予定でいました。ボディだけを買ってシンガポールからXF18-55mmと単焦点レンズ2本を持って行くよりは、XF16-55mmF2.8も一緒に購入してズームも単焦点の代わりもこれ1本で、と考えたわけです。XF16-80mmF4はまだ発売前でしたし。

XF16-55mmF2.8には手振れ補正がありませんが、X-H1との組み合わせにおいてはこのデメリットが解消されます。重量・サイズが大きいこともデメリットではありますが、これもX-H1で使うことでよりバランス良くしっかりとホールディングできますので、ほぼトレードオフなしにこのレンズの良さを生かすことができます。

そして使ってみると噂どおりの写りでした。ピント面のシャープさも色の乗りもXF18-55mmより一段上といった印象です。ボケもなめらかで、絞りと焦点距離を変えることでいろいろな表情を作り出すことができそうです。単焦点並みの写りをするズームというのもうなずけます。

F値固定のズームレンズを使うのはキヤノン使用時代のEF70-200mmF4以来2本目、F2.8通しのズームレンズは初めてなのですが、富士フイルムの操作性(レンズに絞りリングがある)も相まって、非常に使いやすいレンズです。

手振れ補正の有無を考えると、XF16-55mmF2.8はX-H1専用、XF18-55mmはX-T2専用になりますね。2台体制で、X-H1+単焦点 & X-T2+XF18-55mm、あるいはX-H1+XF16-55mmF2.8 & X-T2+XF55-200mmという組み合わせで持ち出してレンズ交換なしに使用するというのも考えられます。

X-H1を購入しました

X-T2を使って1年半、ほぼ唯一の不満は手振れでした。ボディに手振れ補正がないので、手振れ補正のない単焦点レンズ、特にXF56mmF1.2を使う時に気になります。明るいレンズだしISO感度を上げれば大丈夫だろうと思っていましたが、絞りを開くと今度はピントがシビアすぎて合わないんですよね。

X-H1とXF16-55mmF2.8
X-H1とXF16-55mmF2.8

そんなわけで、富士フイルムのXシステムで唯一ボディ内手振れ補正を内蔵しているX-H1の購入に踏み切りました。すでに新しいセンサーとエンジンを積んだX-T3やX-T30が存在していて、しかもそちらの方が売れているという現状ですが、手振れ補正を求めるならX-H1以外の選択肢はありません。AFの速度・精度が上がっているX-T3にアップグレードしても歩留まりは向上するでしょうが、私の場合は手振れを補正する効果の方が大きいだろうと考えました。X-T2やX-T3には無い、フェザータッチシャッターも魅力でした。

もちろん、X-T2よりも大きく重くなってしまうのはデメリットです。幸い、X-H1・X-T2・X100Fはすべて同じセンサーとエンジンを搭載しており、どのカメラでとってもほぼ同じ傾向の写真が撮れますので、そこはシチュエーションによりX-T2・X100Fと使い分けることにします。カメラの重さが気になるのは手に持って撮影している時よりもむしろ鞄に入れて持ち歩いている時ですので、持ち出すレンズを限定することでも対処できると思っています。実際、グリップの握りやすさのおかげで、撮影時に感じる重さと疲労感はX-T2の時とほとんど変わりません。

フェザータッチシャッターの感覚はとても心地よく感じます。半押しのつもりがシャッターが切れてしまった、ということも今のところありません。今ではこのシャッターに慣れてしまい、X-T2のシャッターのストロークが深く硬く感じますし、店頭で触ったα7RIVのシャッターはグニャグニャして違和感を感じます。シャッター音が小さめなのも良いと思います。

購入前に一番気になっていたのは露出補正ダイヤルがなくなってしまうことですが、これもなんとかなりそうです。露出補正ボタンを押しながら後ダイヤルを回すという操作はやりにくく、頻繁に露出補正を変更するには向いていません。しかし設定で露出補正ボタンの動作を押下切替にしておくと、撮影時にはボタンを一回押しておけば、後は後ダイヤルを回すだけで直接露出を補正することができます。X-T2などの操作とほぼ同じです。もう一度ボタンを押せばロックをかけた形になります。X-T2もX100Fも露出補正ダイヤルにはロックがなく勝手に回ってしまっていることもあるので、その点ではX-H1の方が便利かもしれません。

そして露出補正ダイヤルに替わってボディ右肩の位置を占めるサブ液晶ですが、これが思った以上に便利でした。絞りなどの設定値はダイヤルを見れば分かるから必要ないと思っていましたが、ダイヤルで設定する以外の項目、フィルムシミュレーションやホワイトバランスの設定も一目で確認できるのが助かります。そして何より電池残量。電源がオフの時でもサブ液晶に電池残量が表示されるので、わざわざ電源を入れなくても充電の必要があるかどうか確認できます。電源オンの時の表示項目もカスタマイズして電池残量が常に表示されるようにしておきました。手振れ補正の分X-T2よりも電池の消費が多い印象なので、常に電池残量を意識しておくのは大事です。

X-H1背面
X-H1背面

それ以外にも色々設定をいじってみていますが、X100FやX-T2と操作感を統一させているところやあえて機種ごとに変えているところもあるので、またまとめてみたいと思っています。

今年購入した機材たち

夏以降、たくさんの機材を購入しました。にも関わらず、公私共に色々とありましてブログの更新が滞っており、全く紹介できずにおりました。来年にかけてまだまだ忙しい&ややこしい状況は続くのですが、ここらで重い腰を上げて紹介していこうと思います。

今回はまず購入したものの集合写真を。

今年購入した機材たち
今年購入した機材たち

写っているものをリストすると、

  • Fujifilm X-H1
  • Fujifilm XF16-55mmF2.8 R LM WR
  • Fujifilm XF90mmF2 R LM WR
  • Nissin i60A
  • Nissin Air10s

今年購入したものでこの写真を撮影するのに使ったものが

  • HAKUBA デジカメスタジオボックス60
  • Iwata Genius Light GL-01

さらに加えて、ここに写っていないものが

  • Manfrotto Street バックパック MB MS-BP-IGR
  • iPhone 11 Pro Max
  • AirPods Pro

となります。

それぞれの機材については個別に記事にしていきたいと思いますので、もうしばらくお待ちくださいませ。

X-Pro3とXF16-80mmF4を触ってきました

長期出張からやっと帰ってきました(なので今月もブログ更新少なめです)。今週は東京で自由時間があったので、初めて丸の内のFujifilm Imaging Plazaに寄ってみました。発表されたばかり、来月発売予定のX-Pro3の試作機を実際に触ってみることができました。

サイズ感はX-Pro2とほぼ同じですが、心なしか握りやすく感じました。当然X100Fより大きいのですが、グリップがよりしっかりしているので撮影しやすそうですが、やはり大柄なレンズだときついです。スタッフの方からブライトフレームの仕様の変更についても説明してもらいましたが、標準域の単焦点レンズメインで使う分には問題なさそうです。広角メインだとちょっと不便かも。画質に関しては分かりませんが、評判の良いT3/T20のセンサーに加え、低照度限界がさらに-6EVまで拡張されたことで間違いのない画を出してくれるでしょう。

一番の特徴といえば液晶画面。普段は撮影情報のみを表示し、画像確認や設定変更を行う際にチルトさせて大型液晶を開く形。撮影の度に画像を確認するには向いていませんし、ハイアングルはともかく、三脚使用時に液晶画面が全く使えません。完全にスナップシューターとして特化させています。よくあるバリアングル液晶なら両立できたのでしょうが、そうはしなかった。X-Proシリーズのユーザー層とバリアングル機のユーザー層が違うのでしょうが、これはちょっと諸刃の剣のような気がします。

私個人としては購入はしないです。スナップ用途ではX100Fと役割が被りますし、大きめのレンズとの相性も良くないので。そしてやっぱり液晶画面を見て撮影することも多々ありますからねぇ。

もう一つ、XF16-80mmF4も初めて実際のレンズを触りました。サイズはXF18-55mmF2.8-4とXF16-55mmF2.8の中間で、もう少し小さいともっと良かったですが、強力な手ぶれ補正を入れつつ画質も保とうと思えば仕方ないかな。XF16-80mmをつけたX-T3とXF16-55mmをつけたX-H1でAF速度を比べてみましたが、XF16-55mm+X-H1の方が速かったです。センサーの世代による差よりもレンズの差が大きかったようです。XF16-55mmを持っているなら、どうしても望遠端を伸ばしたい・ほんの少しでも軽く小さくしたい、というのでなければF値を犠牲にしてまで買い替える必要はなさそうです。

(上記からご察しの通り、私の所有機材が増えております。その話はまた改めて。なかなか記事を書く時間がなくて。)

エネループの充電器

充電式の電池って便利ですよね。私もエネループを何本も持っています。以前はマウスが電池式だったので頻繁に充電して使用していましたが、今はマウスは有線もしくは充電式のものばかりになり、使う頻度は減りました。それでもカメラのストロボなどには必要ですし、他にも使う機会はいろいろあります。

当然充電しないと使えないわけですが、私は以前紹介したヘーネルのプロキューブを使っていました。これはカメラ用の電池を2個同時に充電できるものですが、付属の部品を接続する(上部に置くだけ)ことで実は単三型の電池を4本充電することができます。もちろんカメラ用電池と同時に充電することはできませんが。

(なお、以前の記事で紹介しているものはNP-FW50用の旧製品で、α7M3などで使われているNP-FZ100には使えません。新しいプロキューブ2だとFW50、FZ100両方に対応しているようです。)

しかし、私のメインカメラがソニーから富士フイルムへと移行し、ソニーの電池を充電する必要がなくなってしまいました。エネループのためだけに使うにはプロキューブは大きすぎます。カメラ用電池は急速充電できますが、エネループの方は急速充電にはなってないような気もします。なのでエネループ専用の充電器を買おうと思ったわけです。しかし、こちらシンガポールで売っているものはシンガポール用(というかヨーロッパ用)のプラグ。日本用だと背面のプラグが折りたためますが、これはプラグが背面から突き出したまま折りたたむことができません。持ち歩くのにかさばるのはもちろん、コンセントにさすにもちょっと不安定で場所をとります。

そんなわけで購入をためらっていたのですが、日本でとても便利な新製品が発売されていることを知りました。それがパナソニック純正の充電器、BQ-CC87Lです。

何が素晴らしいかというと、USBで充電できることです。なのでプラグの形状とか使用する国とか気にしなくてもいいです。今流行りのUSB-CではなくMicro-USBですが、私にとってはその方が逆にありがたい。USB-CのものはまだiPad Proしか持ってなくて、その他の所有機器は全てMicro-USBなので共用できます。

さらに、充電された電池を使って逆に出力することもでき、つまりモバイルバッテリーとしても使えます。これ一つでカメラとストロボ両方の予備電源として持っていくことができたりするわけですね。この用途では乾電池も使用可能です。LEDライトも付属していますが、まあこれはあってもなくてもどっちでもいいかな。

急速充電対応ですし、電池の状態をチェックする機能もあります。手持ちのエネループには古いものも混ざっており電池の消費が早いような気もしていましたのでチェック機能は助かります。単四型も充電できるので(プロキューブは単三型のみの対応)、乾電池を使用していた電動歯ブラシなどもこれで充電式にすることができます。

同じ製品がこちらではまだ販売されていないので日本で購入しましたが、良い買い物ができました。

Haw Par Villa

知る人ぞ知るテーマパーク、ハウパーヴィラを紹介します。シンガポールに観光で来る人でここを訪れる人は稀だと思いますが、2度目以降でどこに行こうか考える場合、候補に入れてみてはと思います。

テーマパークといってもユニバーサルスタジオみたいに家族で楽しめる場所ではなく、乗り物やアトラクションもありません。色々な像が野外に展示してあるだけなのですが、なんというか、独特なテイストの像ばかりなのです。(関西の人じゃないと分からないかもしれませんが)探偵ナイトスクープで桂小枝探偵がやっていた「パラダイス」的な施設です。

虎豹別墅
虎豹別墅

入り口はこんな感じ。すでに奇妙な雰囲気は漂っていますが、まだ序の口。

虎の娘?
虎の娘?

マスコットの虎ちゃん。手にはタイガーバームを持っています。そう、ここはタイガーバームの創業者が作った庭園だったのです。

生首
生首
地獄絵図
地獄絵図

園内には地獄の様子を描いたコーナーがあります。洞窟みたいな暗めな場所に様々な地獄が描かれています。閻魔大王もいました。

土俵入り
土俵入り

なぜか土俵入り。中央には切り株とタイガーバーム。

蟹女
蟹女

蟹女(笑)。なんじゃこれ。

西遊記を描いたものや、動物の像、ちょっと18禁的な像など他にも色々あります。1時間少しあれば見て回れますので、興味のある方は観光の空き時間に訪ねてみてください。

「天気の子」観てきました

やっとで体調も快方に向かってきました。と思ったら数年ぶりにヘイズがひどくなってきました。

さて、この夏公開されて話題になった映画「天気の子」が遅ればせながらシンガポールにもやってきたので観に行ってきました。

天気の子
天気の子

同じ監督の前作「君の名は」と構成も似ていて、そのせいで前作のファンからは賛否両論のようで、私はどちらも良かったと思いますが、どちらかといえば今作の方が分かりやすくて好みです。妻はアニメ映画自体が好きでなく、前作は評判だったから見たものの好きではないと言っていました(SF的な物語も好きではないため意味が分からなかったらしい)。その彼女も今作は良かったと言っています。

どんな作品も粗探しをすればキリがありません。超常現象的なことは置いておいても、実際にそんな行動ができるわけがない、なんてシーンも多くあります。結末も本人たちだけがハッピーで多くの人を犠牲にしたと言うのも事実でしょう。そのような選択をした主人公たち、そのように物語を書いた監督。その考えに共感するも良し、納得しないのも良し、見た人にそれぞれの考え方を持たせるのがいい作品なんだと思います。

原因不明の体調不良

夏は例年通り一時帰国をしておりましたが、シンガポールに帰る直前になって体調を崩してしまいました。発熱のため最後の数日は十分に楽しむことができず残念だったのですが、それでもなんとか熱は下がり、復調したと思っておりました。

シンガポールに戻ってくると、今度はまた別の体調不良に悩まされることに。咳が止まらないのです。医者にもかかって薬を処方してもらったのですが、大きくは改善されず。再度別の薬を処方してもらいましたがそれでも治りません。かれこれ1ヶ月以上咳が出続けるという異常事態です。

通常の風邪薬やら抗生剤で効かないので、単純な風邪ではなさそうです。別の医者にかかることも考えましたが、仕事も忙しくて結局放置しています。週末は体を休めることに専念して、少しずつ改善の兆しはありますが、まだ本調子ではありません。最近シンガポールでは雨が少なく、空気も少しヘイズ(隣国インドネシアからの煙害)っぽい感じです。もしかするとそのアレルギー症状なのかもしれません。

というわけで8月はブログの更新も、ブログ用のネタ作りもできませんでした。体調の回復と仕事の具合を見ながら、ぼちぼち活動を再開したいところです。

初めてのゼンハイザー

2016年に購入したMDR-1000Xは今でも満足して主に通勤時に使っています。が、大きなヘッドホンを常に持ち歩くわけにはいかないので、小さなイヤホンも併用することになります。でも手持ちのイヤホンは有線。現行のiPhoneではイヤホンジャックないのでLighteningアダプタを使用しないといけませんが、モバイルバッテリーからの充電中にイヤホンを同時に使用することができません。そこで、小さく持ち運びしやすいワイヤレスイヤホンを買うことにしました。

現在の流行は左右独立の完全ワイヤレスですが、あえて左右がケーブルで接続されたタイプを選ぶことにしました。サブなのでそんなに高いものは必要ないし、使っている途中にちょっとだけ外したい時、ケーブルがあると首にかけたままにできますしね。

サブとは言えそこそこの音質は求めたい。さらには大きさ、装着感、対応コーデック、そして値段。各社のモデルをいろいろ店頭で視聴してみましたが、満足のいくものは限られていました。BoseのSoundSport Freeは音は良いもののオープンタイプで音が漏れるので、電車の中で使うのにはあまり向いていません。SHUREのイヤホンは音質は文句なしに良いのですが、AACにもaptXにも対応してなく、そしてお高い。

唯一私の求める条件を全て満たしてくれたのはゼンハイザーのMomentum Freeでした。AACにも対応し、音質は合格点以上、装着感も悪くないです。値段はそんなに安くはないですが、まあなんとか予算内でした。

MDR-1000Xに比べると若干低音が弱いですが、逆に中高音はMomentum Freeの方がクリアで透き通った感じ。曲によってはこちらの方が好みな場合もあります。本体・ケースともデザインも気に入りました。周囲の音が気になることもありますが、それは普段ノイズキャンセリングを使っているせいで、遮音性自体は標準的で問題ないと思います。

ゼンハイザーの機器を使うのは初めてですが、とても気に入りました。これからどんどん使っていくことになると思います。左右独立型のMomentum True Wirelessも評判が良いようなので、機会があれば視聴して比べてみたいです。左右独立型といえばソニーの最新機種WF-1000XM3も気になりますね。とはいえ今の2台が気に入って満足しているので、買い換えるのは当分先のことになりそうです。

AmazonのPA-API制限への対策

今年になってからのProduct Advertising API(PA-API)の利用ポリシーの変更により、1ヶ月以上アフィリエイトの売り上げが無い場合にはPA-APIの利用ができなくなりました。そのため、4月の段階でこのブログではAmazonJSプラグインを使った投稿画面での商品検索とアフィリエイトリンク挿入、並びにAmazonJSによるブログ記事での商品紹介が表示されなくなっていました。その後、4月以降いくつか他のアフィリエイトリンク経由での売り上げがあったためPA-APIの利用が復活し、今日(2019/7/14)時点でもまだ使えています。でもまたいつ利用停止になってしまうか分かりませんので、何らかの対策を始めることにしました。ちなみに、ウェブ上でリンクを生成してくれるサービスなども軒並みこのAPI制限(売り上げがないAPIアクセスの切り捨て及びアクセス過多のサイトの制限)により使えなくなっているようです。

検索してみると、使えそうなツールとして"カッテネ"というのが見つかりました。WordPress用のプラグインとして利用可能ですが、HTML及びCSSも公開されています。いずれにしろリンク先URLや画像は自分で別途探して記入することになります。使用方法はリンク先の作者さんのサイトを見てもらうこととして、詳細はここでは述べません。

WordPressのプラグインを導入した場合ですが、このプラグインを有効化すると独自のショートコードが利用可能になるだけで、自分でショートコード内にJSON形式で画像とリンク先、タイトルなどを記入しなくてはなりません。投稿画面でボタンを押すと雛形が挿入されたりするわけではなく、記述方法を覚えるかどこかからコピペすることになり、正直なところこのままでは使いにくいです。将来的にこの辺が使いやすく改良されると良いのですけど。

そこで、作者さんのページでも紹介されている"Shortcoder"というプラグインを併用することにします。このプラグインは定型文をショートコードとして投稿画面に挿入してくれるものです。ただしショートコードでショートコードを挿入することはできませんので、カッテネで公開されているHTMLの方を定型文として登録します。パラメーター指定もできますので、画像URL・商品URL・タイトルなどは変数としておきます。投稿画面でShortcoderのボタンを押して作成した定型文を選ぶとパラメーターの入力画面になり、記入して挿入ボタンを押せば、投稿画面にパラメーターを含んだショートコードが挿入されます。記事が表示される際にこのショートコードはカッテネのHTMLに展開されて商品リンクが表示されます。

Shortcoderを利用してAmazonリンクを挿入する
Shortcoderを利用してAmazonリンクを挿入する

ちなみにこの方法でリンクを挿入する場合は、自分のサイトのスタイルシートにカッテネのCSSも記述しておかないと、Katteneプラグインを有効化していたとしてもスタイルが適用されません。KatteneプラグインはどうやらKatteneのショートコードが存在しないとスタイルシートも読み込まれないようです。なので私の使い方をするならKatteneプラグインは入れなくても問題ないということになります(WordPress以外の使い方と全く同じになります)。

私の運用方法としては、Amazonで紹介する商品を検索し、商品ページからアソシエイトツールバーを使って画像リンクを取得。そこに含まれているURLを商品URL及び画像URLとして使用します。カッテネのページで説明されているやり方でアソシエイトセントラルからURLを取得してもよいのですが、商品説明として記述する内容を取得するのにどうせ商品個別ページも開かなくてはなりませんから、最初から通常のAmazonで検索してアソシエイトツールバーを使った方が簡単です。

AmazonJSを使って作ったリンクになるべく似せるためCSSを編集してタイトルの見た目を変え、さらにAmazonボタンも小さめにしました。こうして出来上がったリンクの例は以下のようになります。

これから少しずつ過去記事にあるAmazonJSのショートコードを置き換えていこうと思いますが、10年ブログをやっていると(中断期間もあるとはいえ)さすがに数も多いんですよね。時間はかかると思いますがコツコツと少しずつやっていきましょうか。