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RAW画像の現像には、キャノンのカメラに付属のDigital Photo Professional (DPP)を使っています。機能が豊富というわけではないですが必要なものは十分備わっていますし、使いやすい。これを追加投資なしで使えるのは非常にありがたいことです。
しかし、以下のような不満もあります。
7Dと純正レンズを使用している限りはさほど問題にならないのですけど、先日の出張の時のように、X2と非純正の高倍率ズームが活躍する場面もまだありそうですし、他の現像ソフトも試してみることにしました。
候補に挙ったのはSilkypix Developer StudioとAdobe Lightroomです。Lightroomは使い勝手が良く画像の管理機能も優れているとの評判ですが、現時点ではまだ7Dに正式対応していません。価格も高いですし、Adobeのソフトはどれも起動が遅いのでちょっと敬遠。というわけでSilkypixをダウンロードして使ってみました(30日試用できます)。
機能が豊富な分、どこに何があるのか、どれをどういじったらどうなるのか、使いこなせるようになるには試行錯誤を繰り返す必要があると感じました。それでも上記のDPPの不満点を解消してくれるのは大きく、その他にも魅力的な機能がたくさんあります。先週で試用期限が切れたのですが、先日購入しました。覆い焼き機能が使いたかったので、少々高いですけどPro版のほうにしました。
完全にDPPに置き換わるというわけではなく、併用することになります。デフォルトの設定で現像してみると、DPPで同様に現像したものとは明らかに色合いが違います。どちらかというとDPPの絵のほうが好みなので同じような出力になるような設定を研究中です。
EOS 7Dと同時に購入した、EF100mm F2.8L マクロ IS USMは、私にとって初めてのLレンズ(キヤノンの高級レンズシリーズ)です。
このレンズには、キヤノンのマクロレンズとしては初めて手ブレ補正が搭載されています。しかも、新開発のハイブリッドISで、角度ブレとシフトブレの2種類の手ブレを補正してくれます。7Dに搭載されたAIサーボIIを使って光軸方向のブレにも対応してやれば、手持ちでのマクロ撮影でもかなりの手ブレを軽減できる、ということです。
このレンズと組み合わせて手持ちでのマクロ撮影をしたいというのが7Dを購入した大きな理由の一つです。見事にキヤノンの策略にはまっております。
下の写真は7D+EF100mm F2.8Lの組み合わせで手持ち撮影したものですが、かなりの近接撮影だったにも関わらず、ブレもなく十分にピントが合っています。実際、この撮影場所では三脚を立てるスペースはなく、これまでならマクロ撮影をあきらめるか手ブレ写真を量産するかしていたでしょうが、この時撮ったこれ以外の写真もすべてピントが合っていました。7Dとのコンビは本当に良いです。
描写のほうもかなり良いです。前にも書いたように、売却したEF-S60mm F2.8 マクロ USMと SP AF90mm F2.8 マクロ、2本のマクロレンズのいいとこ取りをした感じです。値段のほうもこれら2本を新品で買うよりも高いわけですが、それだけの価値はあったと思います。60mmと同様にシャープな描写。90mmのようなとろけるボケとはいかないものの、60mmよりはいい感じのボケ味です。
ISが付いているおかげで、近接撮影だけでなく中望遠レンズとしても使い勝手が良くなりました。7DのキットレンズEF15-85mmは望遠端が85mmまでですから、100mmはこれをちょうど補ってくれます。F2.8の明るさもあって、動き回る子供を少し離れた所から写すのにちょうど良かったです。さらにEF70-200mm F4L IS USMも揃えればもう完璧って感じです。
土曜日そして昨日と、やっと7Dを持ち出して撮影することができました。まだそんなに枚数は撮ってませんし、細かい設定とかはいじってませんが、使ってみた感想を書いてみたいと思います。主にKiss X2との比較になります。
重さは撮影中はさほど気になりません。X2の約2倍になっているにも関わらずです。手にしっかりとフィットして指がかかるからでしょうか。シャッターを押した感覚はX2とは違うのでまだ慣れてませんが、悪くはないと思います。
ファインダーの見やすさは格段に良くなりました。眼鏡をかけているとX2では四隅がケラれて見にくかったのですが、7Dでは比較的しっかりと見えている気がします。ファインダー像が大きいのもいいですね。
7Dで進歩したAIサーボを使って走り回る子供を追いかけて撮ってみましたが、かなりしっかりとピントが合います。びっくりしました。秒間8コマまでの連写はいらないと思っていましたが、あればあったで使えますね。さすがに暗いところではシャッタースピードが遅くなるためか、ピントも連写速度もいまいちでしたが、屋外では非常に強力な味方になってくれます。
ISO感度の設定をオートにしている場合、屋外の明るい場所では比較的ISO100で粘ってくれてる気がしましたが、室内や少し暗い場所ではあっという間にISO3200にまで上がってしまうので要注意です。やっぱりオート時の最高ISO感度を設定できるようにCanonさんにお願いしたいところです。
ISO3200になるとノイズの多い写真になりますが、条件がよければISO3200でも非常にノイズの少ない写真になることもあります。左の写真もISO3200ですが、結構きれいに写りました。これなら高感度でも十分使えます。ノイズが見られる場合でもX2でのISO800と同程度かなぁという気がします。つまり、X2と比べて約2段分シャッタースピードを稼ぐことができます。
ネットでは7Dに関してネガティブな情報も多いのですが、実際にファインダーを覗き、撮影した画像をPCで確認してみて、やっぱりこのカメラを買って良かったと思いました。シャッターチャンスをより確実にものにでき、より良い画質の写真を残すことができるのは非常にうれしいです。クチコミはたしかに気になりますけど、これから購入を検討される方には、ただ騒いでいるだけの人たちの意見ではなく、実際に使用した人の感想を参考にしていただきたいです。
私が購入した直後に正式発表された(なんともバッドタイミング)残像に関する不具合は、私の使い方では発生しない可能性のほうが大きいですが、それでも早く修正されることを望みます。少なくともそれまではKiss X2も手元に残しておきます。
約1800万画素の弊害は画質ではなくPCのほうに現れました(予想通り)。画像の読み込み・処理に以前より時間がかかります。X2と比べて体感で約1.5倍、画素数と比例していますね。PCのほうも買い替えたいところですが、他にも欲しいものはありますし、なにより先立つものが・・・。