ペンさん退院とLightroom

修理に出していたE-P3が返ってきました。予想通り、撮像素子が交換になりました。土曜日に預けて火曜日には修理完了の連絡。2営業日で完了という素早い対応でありがたかったです。試し撮りしてみたところ、ちゃんと輝点は無くなっていました。一緒に預けた標準レンズもクリーニングしていただけたみたいで、それなら手持ちのレンズすべて預ければ良かったなんて思っちゃいました。

さて、折しもLightroomが3.5にバージョンアップし、やっとでE-P3のRAWファイルに対応しました。早速これまでにE-P3で撮ったすべてのRAW画像をLR3に読み込み。ちゃんとカメラで設定したアスペクト比にトリミングされて取り込まれました。

下のスクリーンショットは以前E-P3でRAW撮影した大阪の夜景の写真をLR3で取り込んで表示したもの(左)とOlympus Viewer 2でJPEGにストレート現像してLR3に取り込んだもの(右)を等倍に拡大して比較したものです。大きな違いがあるのが分かりますよね。

LR3とOV2の現像結果比較(左: LR3, 右: OV2)
LR3とOV2の現像結果比較(左: LR3, 右: OV2)

OV2で現像した場合、アートフィルターも含めて撮影時にカメラで設定した項目はすべて反映されます。LR3で現像すると、オリンパス独自の効果は全く適用されません。

階調オートで撮影した画像にASAT (アドバンスド・シャドー・アジャストメント・テクノロジー, 暗部階調補正) は適用されず、非常に暗い画像になっていました。ノイズフィルターももちろん非適用。これらはLR3の補助光効果やノイズ低減処理で調整してやれば自分の好みに仕上げられるので問題はありません。

気になったのはシャープのかかり具合と色合いの違い。オリンパス独自のファインディテール処理がかからないため、画像によっては非常に甘く見えます。夜景などで特に顕著だと感じました。LR3でシャープネスのパラメーターをいじってもなかなかOV2で現像した画像と同等のくっきり具合にはなりませんでした。色合いもホワイトバランスや色相・彩度を調整すれば近づけることはできますが、同じような色を出すのは非常に難しいです。ストレート現像同士を比べた場合、子供の肌色の表現はLR3よりもOV2の方が好みです。

画像の取り込みや管理に関してはLR3の方が圧倒的に便利ですし高速です。他社のカメラで撮ったRAW画像も一緒に管理・現像できます。できればLR3一本で全部済ませたいのですし、もしLR3での現像結果しか知らなければ何の疑いもなくそうしていたでしょう。しかし、OV2の現像結果の方が好みであることが分かってしまうと、なかなか妥協できません。

取り込みと選別をLR3で行い、気に入った写真はOV2で開いてJPEGに現像、LR3に再読み込み、というのが今のところ最善なワークフローでしょうか。面倒ですけど。OV2では補正しきれなくてLoghtroomやPhotoshopにしかない機能を使う場合はJPEGではなくTIFFで保存し(この場合16bitでの保存だとEXIF情報が失われてしまうのでExif ToolでExif情報をコピーしてやる必要があります)、さらにLR/PSで補正するという多くのステップが必要になります。そこまで手間をかける写真はそんなに数はないでしょうから、まあ良い結果を得るためには必要な作業だと割り切ってやることにしますかねぇ。

ジオラマ

大阪ステーションシティ、ノースゲートビルディングの11階に鉄道プラザがあります。ここに大阪駅を模したNゲージのジオラマがあります。

なぜか大阪駅のすぐ隣に小さな大阪城が建っているんですが、そのお城を挟んでガンダムとシャアザクが対峙してるんです。

ガンダム大阪に立つ
ガンダム大阪に立つ

ジオラマを撮った写真にジオラマのアートフィルターを適用してよりジオラマらしい雰囲気に。

ペンさん入院

昨日書いたように、E-P3で撮った画像の同じ場所に輝点があるため、大阪のオリンパスプラザに持って行きました。

今日は土曜日のため技術の方がおらず、その場で見てもらったりコメントをもらったりは出来ずに預かり修理という形になりました。症状は受付の方に実際の画像も見せて説明しましたが、ちゃんと技術のかたに伝わるかどうかちょっと不安。(カルテに「液晶に輝点あり」とか書かれてたけど、いやいや、液晶の問題じゃなくてセンサーの問題だし。)来週、技術の方から直接問い合わせの電話があるんじゃないかと思いますけど。

預かりは最長で10月6日まで。その後の3連休は子供の運動会があるのですが、おそらくそれよりは早く仕上がるだろうとのこと。まあ運動会にはE-P3ではなく動体に強い7Dが出動することになるので問題はないですが、できればサブとしてE-P3も持っていきたいところ。

最近はすっかりメインカメラとなって、外出する時はほとんど欠かさずに持ち出していたので、手元にないとすごく寂しく不安です。早く帰ってきておくれ〜。

以前、今は既に手放してしまったソニーのTX7も修理に出したことがありましたね。それも子供の行事の直前でした。妻には「どうしてあなたの買うものは不具合が多いの?」と言われてしまいました。不具合があった時に大騒ぎしているだけで、大体のものは問題なく使っていて何も言わないだけですから、誤解しないでくださいよ。

ホットピクセル?

E-P3を買ってもうすぐ2ヶ月ですが、今さらながら、撮影した画像の決まって同じ場所に輝点があることに気付きました。

画像を拡大して調べてみると、買って最初に撮った写真からずっと存在していました。画像によっては全く目立たないものもありますが、夜景とかは不必要な輝点があるとかなり目立ちます。ちょっと無視はしにくい感じ。

レンズを変えても同じ場所に現れるのでレンズに付いたゴミではないです。センサーに付いたゴミである可能性もありますが、ダストリダクション機能があるので、2ヶ月間まったく同じ場所に付いたままというのはちょっと考えにくい。ホットピクセルかデッドピクセルである可能性が高いです。

E-P3にはピクセルマッピングの機能があるので何回か試してみましたが、改善されません。時間があれば明日、大阪のオリンパスプラザに持ち込んで相談してみましょうか・・・。もっと早くに気付いておくべきでした。預かり修理となると、しばらくE-P3が使えなくなるのはちょっと寂しいなぁ。

虫を飼う

今年の夏、うちの子は虫さんに興味をもちました。最初はカブトムシやクワガタのおもちゃを買ったり、本を読んだり、LaQで作ってみたりしていましたが、そのうち本物が欲しくなりました。

虫かご
虫かご

ばあばに虫取り網と虫かごを買ってもらい、近所の蝉を捕獲。まあ捕ったのはパパ&ママですし、息子網の中の蝉には怖がって近寄らず。かごに移すとうれしそうに眺めていました。でも、かごの中で次第に元気がなくなっていく蝉さんを見て、「逃がしてあげて」と言います。優しい子です。

その後、パパがシンガポールに出張している間に、今度は鈴虫さんを買ってもらいました。オス・メス2匹ずつの計4匹。ペット屋さんで土やら餌やらも用意してもらいました。蝉は触れなかったのに、手の上にのせて遊んだりしていました。

うちの鈴虫
うちの鈴虫

とっても良い声で鳴いてくれていた鈴虫さんたちですが、息子の興味が薄れていくにつれて元気がなくなってきて、あまり鳴かなくなってしまいました。そしてとうとう昨日、4匹のうち1匹がお亡くなりになってしまいました。息子も寂しくて悲しくて泣いてしまいました。「またペット屋さんで1匹買って」と言いますが、死んだらまた買えばいいと思ってもらっては困るので、買い足したりはしません。あと3回泣かないといけないのですが、おもちゃではない生命というものを少し勉強できたらいいなと思っています。

レンズ増殖中

この1週間でオリンパスの新レンズが2本発売されたので、買い揃えちゃいました。

OLYMPUS 望遠ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL 40-150mm F4.0-5.6 R シルバー

まずは望遠レンズ、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 Rです。光学性能的にはRなしの旧型と全く同じということですが、せっかくE-P3に付けるなら新型のデザインが良かろうと発売を待っていました。

14-42mmと同じプラスチックマウントのため大きさの割に軽いです。旧型の方はどうか知りませんが、ズームリングは少し固めで、回すとプラスチック同士がこすれる感触がして、何だか安っぽい感じです。写りの方はまあこんなものかなと。悪くはないです。58mmの保護フィルターはKenkoからはシルバー枠が出ていないので、売却済のEF-Sレンズで使っていた手持ちの黒で我慢。

試し撮りは大阪駅にて。それぞれ望遠端と広角端で撮った写真です。

時空
時空
風見鶏?
風見鶏?

OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 シルバー

そして昨日発売になったM.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8です。発売前から評判が高く、どれだけの写りをしてくれるかと期待していましたが、期待通り、すばらしいレンズだと感じました。

大きさは14-42mmとほぼ同じですが、持ってみると適度にずっしりとした重みを感じます。金属マウントで、取り付けは少々固め。F1.8と明るく焦点距離も35mm換算で90mmありますので、m4/3であっても背景がしっかり心地よくボケてくれます。ピントが合った部分は非常にシャープだと感じました。ただ、E-P3のAF精度もあってピントをしっかり合わせるのは少々難しいです。でもこの写りが標準レンズと同じ値段で手に入るのは大変お得だと思います。私のE-P3には昨日からこのレンズがずっと付きっぱなしです。気に入りました。唯一残念なのは、最短撮影距離が50cmと遠いこと。もう少しだけ寄れたら最高なんですが。

バガミール
バガミール
グラスいっぱいの白ワイン
グラスいっぱいの白ワイン

これで私のm4/3システムも、標準ズーム、望遠ズーム、そして単焦点が2本揃いました。7DのAPS-Cシステムと比べて足りないのは、広角と望遠の焦点距離があと少しと、マクロレンズですね。広角は9-18mmのズームか12mm F2かですが、私の使い方からすると12mmの方が画角的に興味があります。寄れますし、評判もいいです。マクロはm4/3用となると現状パナソニック・ライカの45mm F2.8の一択です。どちらも他のm4/3レンズと比べると高いんですよねぇ。マクロに関してはオリンパスからも近々レンズが発表されるかもという噂があるので、もうちょっとだけ様子を見てみようかな。

夏を惜しんで

鬼のように暑かった昨年と比べると、今年は秋の訪れも早いかもしれませんね。最高気温こそまだ30度前後ありますが、朝晩がだいぶん涼しくなってきました。これから寒くなるまでの1〜2ヶ月が1年で最も好きな季節です。

蝉の鳴き声がすっかり消え、代わりに鈴虫の声が聞こえてきます。

ぬけがら
ぬけがら

というわけで、過ぎ行く夏を惜しんで、夏に採った蝉(のぬけがら)の写真です。アートフィルターのファンタジックフォーカスで、夏の雰囲気を残しつつちょっとノスタルジックに。

今年も海外出張等仕事でバタバタして、夏を満喫したとは言いがたいですが、E-P3を持って行ったシンガポール出張は公私ともに充実して過ごすことができ、なかなか思い出深い夏でした。

シンガポール出張に行ってきました

先週1週間、シンガポールに出張で行ってきました。東南アジアはバンコクに行ったことはありますが、シンガポールは初めて。急に決まった仕事とはいえ、ちょっと楽しみにしていました。

シンガポール航空の昼の便で6時間半の快適な空の旅。エコノミーですけど。昨年のアメリカ出張で使った某航空会社とは雲泥の差でした。

ほぼ赤道直下なのでどんだけ暑いのだろうと思いましたが、日本の真夏よりも少し過ごしやすい感じ。湿度は高いですけど。屋内は冷房が効いていて快適、場所によっては効きすぎて寒いくらい。

毎日ほとんど仕事の用事が入っていて自由にできる時間は限られていましたが、せっかく来たのだから少しだけ観光もしてきました。お決まりのアレも写真に収めてきましたよ。

マーくん
マーくん

マリーナ地区には新しい建物がどんどん建っていて、このマーライオンが見つめる先には最近話題のあのホテル、地上191mのプールで有名なマリーナ・ベイ・サンズがあります。

マーくんとサンズ
マーくんとサンズ

マリーナ・ベイ・サンズの西側には巨大な観覧車、シンガポールフライヤーがあり、これにも乗ってみました。夜だったので、このホテルを見下ろしての夜景を撮影してみました。

シンガポールの夜景を見下ろす
シンガポールの夜景を見下ろす

シンガポールの名物料理はチキンライス(海南鶏飯)。鶏肉を茹でたスープで炊いたご飯に、その鶏肉をのせて食べます。有名な店ではなく、泊まったホテル近くのフードコートで食べたのですが、それでもとても美味しかったです。しかも激安。S$3.5でしたから、たったの200円ちょっとです。

チキンライス
チキンライス

今回のお供のカメラは買ったばかりのE-P3。上の2枚は標準ズーム、下の2枚はパンケーキレンズでの撮影です。仕事でしかも海外となると、一眼レフだとちょっと場違いだし荷物になりますが、ミラーレスはビジネスバッグに入れて持って行けます。購入したのはこの出張が決まる前でしたが、買って正解だったと思います。

アートフィルターで遊んでみる

最近のオリンパスのカメラで好評なのが、アートフィルター。複雑な後処理なしで簡単に独特な雰囲気の写真が撮れるのが人気で、他社も同様の機能をどんどん取り入れてきています。

私は基本RAW撮影ですし、正直なところ、特に興味はありませんでした。必要なら手間はかかっても現像やレタッチで似たような効果の写真は作れるしなぁと考えていました。

LightroomのE-P3への対応がまだなので、オリンパス純正のOlympus Viewer 2を使って現像をしていますが、その際アートフィルターを後からいろいろかけて試してみたら、これが結構おもしろい!前にも書いたようにいろいろと欠点の多いOV2ですが、この1点だけでLR3の対応後も併用して使いたいと思わせてくれます。

そんなわけで、E-P3で撮った写真をいくつかのフィルター適用例も含めて紹介します。

まずは、撮影時設定のままでRAWをOV2でストレート現像したものです。WBオート、仕上がりNatural、諧調標準、その他のパラメータも補正無し。

ゴーヤさん (ストレート現像)
ゴーヤさん (ストレート現像)

比較的落ち着いた発色に感じます。Lightroomだともっと派手めに出るでしょうね。標準ズームの望遠端ですが、いい感じのボケです。

つづいて、アートフィルターのクロスプロセスを適用してみました。

ゴーヤさん (クロスプロセス)
ゴーヤさん (クロスプロセス)

がらりと雰囲気が変わって、とても濃い緑になりました。この被写体には結構マッチした仕上がりではないでしょうか。

今度は、ポップアート。ついでに仕上がりをVividに、さらにアートフィルターの追加効果でソフトフォーカスも適用してみました。

ゴーヤさん (Vivid-ポップアート-ソフトフォーカス)
ゴーヤさん (Vivid-ポップアート-ソフトフォーカス)

ちょっとファンタジーな感じ(?)です。いじりすぎな感もありますが、これはこれで面白いかも。

最後に、10種類のアートフィルターの中で最も人気があるらしい、ドラマチックトーン。

ゴーヤさん (ドラマチックトーン)
ゴーヤさん (ドラマチックトーン)

もちろん適用する写真にも依るんですが、この写真に関しては私は前の2枚のほうが好きかな。ドラマチックトーンは劇的に絵を変えてくれますが、他の人の作例を見るとどれも似たような雰囲気の写真になっていて個性が出しにくいと感じています。このフィルターを使って作品を作るなら被写体とかで工夫しないといけませんね。

まだ試してないフィルターや効果もたくさんありますし、3枚目の作例のように仕上がり設定や追加効果と組み合わせるとさらにバリエーションが広がります。撮影後もいろいろ楽しめますね。